手みやげをケチらない

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あなたの迷うことの一つに手みやげがある。
その迷いを分析すると、まず、どのくらいの値段のものをあげたらいいのかわからない。次に、どのようなものを用意したらいいのかわからない。
先ほども、上司から、「〇〇商事の接待の際の手みやげを用意しておくように」と言われた。
さすがに、上司に、「いったいどんなものを、そしてどのくらいの値段のものを用意しておけばいいんですか」とは聞けない。
あなたは悩むのである。

 

これも、サラリーマンが教えてもらっているようで教えてもらっていないことの一つである。
私も経験があるが、たかが手みやげ一つのことで憂鬱になるのだ。家に帰っても、そのことが気になって気になって仕方がなくなる。
あなたは、先輩に相談すると、「そんなの適当に選べばいいよ」と軽く言われる。しかし、きっとそんなものではないと思う。

 

実は、手みやげに関しては、日本のサラリーマンは見よう見まねで覚えている。
上司や先輩が手みやげを用意するのを傍で見たり、聞いたりして、「へぇー、そんなもの用意するのか」とか「菓子でも、そんなブランドがあるのか」と覚えていくものなのである。
そして、自分が用意することになった場合は、最初のうちは、それこそ時間をかけてデパートの食品売り場を何週もするのである。

 

さて、こうして、自分で覚えていかなければならない技術の一つだが、ここにも原則がある。
私は、原則と言ったが、世の中には、こと手みやげのことになると、妙にこだわる上司と、「そんなもの適当でいいよ」と言う上司と真っ二つに分かれる。
だから、サラリーマンは迷うのである。
あるビジネス書の中に、はたして手みやげのことが書いてあった。そこには、「出世された方は手みやげにこだわる人が多い」と書いてあった。
確かにそういう面もなくはないが、こんなことを言うと、話を難しくしてしまうのである。サラリーマンを悩ませてしまうのである。
そして、実際の現場では、あまり、「これは、〇〇の△△です」と勿体つけられると、嫌味になってしまうこともあるので注意してもらいたい。

 

前置きが長くなったが、ここから間違いのない手みやげの選び方について、ズバッと、実務経験者の立場からお話しする。
まず、値段。
これは、2,500円~3,000円の範囲内だったら、まず間違いない。
そして、もちろん若干の上下もOKである。
こう言うと、「バカだなおまえ。接待した上に、3,000円のものを用意したのか」と言う上司はきっといる。
そういう上司は、無視してもらいたい。ここでケチったら、それこそ何のための接待だか、わからなくなってしまうのである。
そして、相手は、それをわかってしまうのである。
高い分にはOKくらいの割り切りを持たないと選べない。
しかし、相手がビップだったり、接待を受ける側で、その接待場所がかなりの高級店だとわかったら、5,000円くらいのものを用意しておいた方がいい。
値段についてはこれだけである。
どうだろう? だいぶすっきりしたのではないだろうか。

 

次に、どういう品がいいかである。
菓子だったら間違いがない。
次はと聞かれたら、さけ茶漬け、牛肉しぐれの類である。つまり、ご飯に乗せると、ご飯がはずむものである。
そして、選ぶときにイメージしてもらいたいことがある。
それは、相手が家に持ち帰ったときのイメージである。
先ほど紹介した本には、手みやげを渡した人ともらった人の満足度のようなものが書かれていたが、接待の場合は、相手が家に手みやげを持ち帰ったときのイメージが大事である。
接待を受けた人は、家に帰ると、「疲れた~」と靴を脱ぎ、「こんなもの、もらったよ」と手みやげを家族に渡す。
家族の人は、すぐに包装紙を開け、中を確認するだろう。
そんなとき、家族も喜び、そして疲れた相手もほっと一息つくようなものがいい。
そんなものがあると、「今日は、××商会さんと一緒だったんだ。日本橋の△△という店だったが、けっこうよかったよ」と接待を受けた人は話す。
すると、その人の家族も、「へぇー、よかったわね。お茶でも入れましょうか」となるのである。
こうした場合は、接待の余韻が残り、接待が生きるのである。
そんなことから、菓子が無難だと考えるのである。

 

それでは、どんな菓子がいいかと言うと、あなたがよく知っている有名な和菓子屋などがあればそれでいいが、普段、そこまで関心を持っていないことも多く、仮にあるイメージが浮かんでも、そんな有名になりすぎている店のものを渡していいのかという抵抗感もあると思う。
そんなとき、デパートを回るのである。ここは経験である。
そして、あなたがいいと思うものを選べばいい。「なにかしっくりこないな」と思うときは、違うデパートに行き、しっくりくるものを選べばいい。
これを積み重ねていくと、どこのデパートには、〇〇のものがあり、あそこのデパートには××があるということを自然に覚えていく。
すなわち、頭の中でバリエーションが増えていく。
そして、そんなことをやり出すと、知らず知らずのうちに、有名店のよいものも覚えていくのである。
先ほどの本のようには、最初からそうは上手くいかないのである。
むしろ、こういう積み重ねの方が、なにかあなたのスキルを高まっていくようで楽しいではないか。

 

しかし、一つだけ注意点ある。
それは、デパートに入っている店のものを買う場合は、デパートの包装紙に包んでもらうのではなく、その店の包装紙に包んでもらうということである。手さげも同様である。
デパートの包装紙と手さげでは、いかにもデパートで時間をかけずに選んだように思われ、あなたの労力が評価されない恐れがあるからである。
また、手みやげ自体も味気なくなってしまう。
どうだろう? 簡単に言うと、値段と物。その判断基準さえ間違えなければ、心配はいらない。
そして、これこそ、経験を増すごとに、手みやげ選びも上手くなっていくので安心してもらいたい。

 

最後にもう一度言う。夜の席もゴルフ接待の場合も、手みやげをケチってはいけない。
手みやげをケチると、せっかく実施した夜の懇親の席もゴルフも、安っぽくなってしまうのである。
そして、相手が、「今日はよかった」と思うときは、意外と家に帰ってほっとするときなのである。
だから手みやげは大事だということになる。
また、あなたの上司は、「なんだ、そんな高い手みやげを買ったのか」と言うかもしれないが、せいぜい3,000円が4,000円になるくらいの話である。たかが、1,000円程度の差なのである。元の懇親の席やゴルフでかかった費用に比べれば、取るに足らない差額なのである。
ぜひ、私の話を参考にして、経験を積んでもらいたい。

 

 

ポイント
①おすすめしたいのは、デパートめぐりである。あのデパートには〇〇屋の××があり、このデパートには△△屋のものが置いてあるといったものを楽しみながら覚えていく。
②そんなことをやり出すと、知らず知らずのうちに有名店を覚えていく。
③相手が家に持ち帰ったときのことをイメージすると、いいものを選べる。

 

 

 

 

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