お詫び訪問では、出されたお茶を飲まない

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2018.06.24記事を更新しました。

お詫び訪問では、出されたお茶を飲まない

あなたは、業務遂行編-報告編-会議出席編-評価・面接編-上司との関係編を通して「守る技術」を修得したと思う。
これだけでも十分と思うが、サラリーマン社会には、知らなければわからない対応といったものがある。
知らなければ失敗してしまう対応である。
不思議なことに、誰もそのことを教えてくれない。

 

私は、この「知らなければわからない対応」について、なぜ上司や先輩はそのことを教えないのだろうかとずっと考えてきた。
一つの結論に至った。
それは、上司も先輩も教えないのではなく、本当のところはわからないからである。わからないものは、教えられないという結論に達した。
たしかに、この編で取り上げる題材にはいろいろな人の考えがある。
逆に言えば、色々な人の考え方があるから、いまだに正解というものが確立していないのかもしれない。
もし、あなたが、あなたなりの解を出せたならば、他の人より絶対に進んでいるはずである。
皮切りは、比較的、正解にたどりやすい題材を取り上げた。

 

あなたは、上司とあるお客のところにお詫びに来ている。
応接室に通された。
先方の女子社員が部屋に入ってきて、無表情にあなたと上司の前にお茶を置く。
向かい側の先方の部長と課長が座るであろうテーブルの前にも、お茶を置いて軽くお辞儀をして出て行った。
先方の部長と課長はなかなか現れない。
出されたお茶も、冷めていく………。
あなたの喉は、これから応接間で展開されることを想像しただけでカラカラになっている。
思わず、この冷めたお茶に手を出しそうになる………。

 

サラリーマンなら、こうした場面はかならず経験する。
こうしたケースでは、かならずと言っていいほど待たされるのだ。
あなたが、いま心の中で思っているとおり、このお茶に手を出してはいけない。
なぜだろう?
この理由を一緒に考えていこう。お詫び訪問という意味が理解できるはずである。

 

もし、あなたがお茶に口をつけた場合のことを考えてもらいたい。
先方の部長と課長が部屋に入り、向かい側のあなたの茶碗を見る。お茶は減っている。
おかしくないだろうか? やはり、おかしいのだ。
こうしたケースでは、先方の着席をひたすら待つということがぜったいに必要だ。
そして、先方が着席したとき、お詫びを申し上げることが必要なのだ。
だが、その前に、お茶が減っているということは何を意味しているのだろうか?
神妙に待っていなかったことを意味している。
先方は、ぜったいにいい印象を持たない。だから、ぜったいに飲んではいけないのである。

 

次のシチュエーションも考えてみよう。
先方が着席して、「まあ、どうぞ」とお茶をすすめる場合がある。
こんな場合でも、ぜったいに飲んではいけない。
お茶を飲んでお詫びするなんていうことは、ビジネスの世界ではぜったいにありえないからだ。
もし、お茶を飲みながらお詫びをしたならば、それはお詫び訪問ではないくらいに考えてもらいたい。

 

こうしたケースでは、あまり難しく考えない方がいい。
一番重要なことは、お詫びする気持ちである。
「心から申し訳ない。すまない」と思っている人は、お茶など飲むわけないと考えてもらえばいい。
もし、お茶を飲んだならば、お詫びを受ける側は「形だけ来あがって。お詫びの気持ちなど全然ないじゃないか」と思い、かえって関係がこじれるだけだ。

 

もう一つ注意しなければならないことがある。
あなたの服装である。
お詫びに気持ちが入っていないと、派手な色のスーツにカラーシャツあるいはストライブのシャツ、それにレッド系のネクタイをするなんていうことがある。
特に自分は悪いと思っていないときや、いやいや上司に連れてこられたとき、こんな服装になる。
相手がどう思うか、説明する必要もないだろう。
しかし、実際、こんなことが頻繁にあるのだ。
どうしてだろうか?
それは、お詫び前日の心構えが影響していることが多い。
前日、遅くまで飲んで朝を迎える。すると、アイロンがかかっているシャツが派手目なものしかなかったということもある。
私の例で恐縮だが、私は前日の夜に、白いシャツと濃紺あるいはダークグレーのスーツ、地味なネクタイを用意しておいた。
もし、前日に白いシャツがないとわかったならば、買いに行くくらいの気持ちを持っていただきたい。
そんな心の準備をしていると、翌日のお詫び訪問は上手くいくことが多い。
相手にも気持ちが通じるからである。

 

いままでちょっと細かいことを言っできたが、要は、お詫び訪問で一番重要なものは気持ちである。
お詫びの気持ちがあれば、いろいろ言われたり、いろいろな過程を踏まなければならなかったとしても、結局は相手に意が通じる。
けっして言葉ではないのである。
いかに言葉巧みにお詫びしても、お詫びの気持ちがなければ相手は受けいれない。
相手は、お詫びする人の体全体から発散される気持ちを感じ取ろうとしている。
ぜひ、この原点を忘れないでもらいたい。

 

 

ポイント
①お詫び訪問で一番重要なものは、お詫びの気持ちである。
相手は、お詫びする人の体全体から発散される気持ちを感じ取る。
②お詫び訪問の際に、お茶を飲んだり、派手な服装をしているということは、お詫びの気持ちがないことになる。

 

 

 

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