飲みに誘われたら、さっさと仕事を切り上げる

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時計の針が6時を回った。
あなたの上司は、背伸びをしたり、あくびをしたり、どうやら今日の仕事に一区切りをつけたみたいだ。
そんな上司を横目で見ていた時、あなたは、「おい、たまには飲みに行かないか」と上司から誘われた。
あなたは、すぐに、「はい」と答えたものの、机の上には、やりかけた書類がある。そして、作業している間に、「あの書類もちょっと見ておこう、この書類も参考にしておこう」と、色々な書類やファイルを机に広げてしまった。
そこで、あなたは、「ちょっと、待ってください。片づけますから………」と言う。
上司は、「うん、わかった」と答える。
しかし、あなたは、「この状態じゃ、すぐには行けない」とも思うのである。

 

これは、みなさんも経験していることではないだろうか。
こんなとき、あたなはどうする? これが今回のテーマである。
ここも結論から言う。
緊急でやらなければいけない仕事、どうしても今、片づけておかなければならない仕事がある場合を除き、さっさと机に広げてある書類やファイルを机の引き出しにしまい込み、すぐ行けるようにすることである。
こんなことを言うと、あなたは、「そんなこと言ったって、やりかけた仕事というものがあるじゃないか。その区切りをつけてから行くべきじゃないのか」と反論するのではないだろうか。
その通りかもしれない。そして、この場面を世の本が取りあげたとしたら、きっとそんな答えをするのだろう。

 

しかし、現場感覚はちょっと違うのである。
聞いていただきたい。
こんな場合あなたは、緊急の場合やどうしてもやらなければならない状態を除いても、それでも区切りをつけたいと思うとき、そして、そのために時間がかかると思われるときは、上司にその旨を言い、またの機会にしてもらうことが必要である。
そして、そうでない場合は、机にしまい込むというよりは、押し込むような感覚で、早く行く準備をした方がいい。
なぜか?
それは、上司は、待っている時間が長くなると、いらいらするというよりは、飲みに行きたくなくなってしまうからである。
あなたは、「そんなの上司のかってだろ。そんな理不尽な………」と言うかもしれない。
しかし、これが「飲みに行く」というタイミングなのである。
あなたも経験があると思うが、タイミングで欲しいものを買ったり、タイミングでコーヒーを飲みたいときがある。
それが、このタイミングを過ぎると、その欲しいものは、それほど欲しいと思わなくなったり、コーヒーも、それほど飲みたいとは思わなくなってくる。
乱暴な表現に聞こえるかもしれないが、上司の飲みに誘うタイミングもそれとまったく同じである。

 

そして、こんなとき、できれば避けたいことがある。
それは、「あとで行きます」という答えである。
そうすると、上司は、他の人と連れ立って飲みに行くことになるが、こんなときは、あなたが考えた一区切りも、結構時間がかかってしまう場合がある。そして、あなたは合流するが、そのときの居酒屋の場面を想像してもらいたい。
料理は食べ尽くされ、酒も相当飲んだ跡があり、話も相当に盛り上がった跡がある。
そして、そろそろ終宴だなという匂いが漂う中に、あなたは登場することになる。
それでも、みんな、あなたを待ってくれているので、料理や酒の追加注文をしてくれる。
しかし、雰囲気は変わらないのである。
そして、上司は、「今日は、さくっと飲んで、さくっと帰ろう」と思って、あなたを誘ったつもりだったが、あなたを待ったばかりに、さくっとどころか、終電で帰ることになってしまう。
それは、上司の当初の目的ではなかったはずである。
こんなことをぜひ、考えてもらいたい。
こうしたときは、どんなに遅れても30分が限度である。

 

さて、こんな話をすると、まだ、あなたは、「そこまで上司に気を遣わなければならないのか。そんなこと、どうでもいい話じゃないか」と言うかもしれない。
そう、どうでもいい問題ではある。
しかし、こうした誘いに対して、あなたは、こうしたことが癖になっているのではないだろうか。
そうすると、あなたの上司は、「毎回毎回、あいつは、ぐずぐずしあがっている」と思うかもしれない。
しかし、それは、それでいいのである。上司がとっさに思いついて誘った話なのだから。

 

だが、もし、これが得意先からの誘いだった場合、あなたは、やはり同じ行動をとるだろうか?
ここも、突然の誘いだから、「そうだ。同じ答えをする」と言うのなら、それはそれで構わない。
しかし、話は飛躍するかもしれないが、業務の中で、たとえば、急に社長から、「ちょっと、あがってきてくれ」といった場合でも、「ちょっと、片づけてから行きます」と言うのであろうか?
もっと言うと、得意先から、「すいません。ちょっと来てください。あなたが作ってくれた資料を急に役員会にかけることになったんで」と言われた場合でも、あなたは、「ちょっと待ってください。今の仕事を一区切りさせてから行きますから」と言うのであろうか?

 

こう言うと、「話が全然違う。先ほどの話は、社内の上司からの話である。しかも居酒屋への誘いである。最後の例は、ビジネスの話である」と言う人が多くいると思う。
確かに、正論である。
しかし、私は、こうしたことへの反応は、癖になっていることもあると言いたいのである。
それに、私は、上司からの居酒屋への誘いには、どうしてもやらなければならない仕事や時間がかかる仕事がある場合はことわってもいいと言っている。

 

ビジネスの世界では、なにか人から言われると、すぐに反応し動く人と、そうではない人がいる。
それは、癖なのである。
そして、「できる人」は、たいがい、素早い反応と行動をとる。
たかが、「居酒屋への誘いの話じゃないか」と思うかもしれないが、ビジネスの現場感覚では同じである。
ぜひ、あなたも、こんなことを考えてもらいたい。

 

 

ポイント
①たかが、「居酒屋への誘いの話じゃないか」と思うかもしれないが、ビジネスの世界では、なにか人から言われると、すぐに反応し動く人と、そうではない人がいる。それは、癖なのである。
②そして、「できる人」は、たいがい、素早い反応と行動をとる。

 

 

 

 

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