昼食の候補先を用意しておく

このエントリーをはてなブックマークに追加

上司との得意先の訪問を終えた。
時計の針を見ると、11時半を回っている。
上司から、「おい、食事でもして帰るか」と言われる。
あなたは、確かに得意先の周りで1人で食事をしたことがあるのが、みんなファミレスかラーメン屋である。
そんな、上司との食事の場面など想像したことがない。
そして、本音は、上司と食事など行きたくないのである。仲間内ならともかく、そんな上司との食事など、食べた気がしない。
だから、なおさら、上司との食事先など思いつかないのである。
そこで、あなたは、上司と行き当たりばったりに、通りに面した店に入るのである。

 

あなたは、「それでいいじゃないか。それでどこが悪いんだ?」と思う。
そう、この話は、本質的な問題ではない。あなたが思うとおり、それでいいのである。
しかし、あなた自身は、「食事をするところなど、どこでもいいじゃないか。お腹がいっぱいになればいいんだから………」と思っているが、上司は、違うかもしれないのである。
こだわりがある場合が多いのである。ここのところを考えてもらいたい。

 

こうしたことは、大した話ではないが、あなたの気持ちの持ち方でずいぶんと変わる話である。
あなたは、「上司に得意先に訪問してもらった。せっかくの機会だから………」と考えると、事前に1,2箇所候補先が浮かぶかもしれない。
「そうだ、この間食べたラーメン屋の並びに蕎麦屋があったな」「得意先の反対側に天ぷら屋があったぞ」「なにやら老舗らしいとんかつ屋もあった」「ちょっと高そうだが、いい寿司屋も通りを曲がったところにあった」と候補先が浮かぶかもしれないのである。
そして、それを、そのまま上司に言えばいいのである。
そうすると、上司は、「そうだなぁ。よし、今日は、とんかつでいくか!」となるのである。

 

あなたは、まだ、「なんで、そんなことまで考えなくてはいけないんだ」と思っているかもしれない。
しかし、そんな場合は、上司との会話が弾むのではないだろうか。
「この店、結構値段の割に旨いな」なんてことから始まり、会話が弾んでくるのではないだろうか。
そして、食事を済ますと、上司から、「コーヒーでも飲みに行こうか?」と誘われる場合も多いのである。
そうすると、普段、会社では聞けない、上司の趣味だとか、家族のこととか、仕事の本音のようなことまで聞けることが多い。
二人で、向かい合って黙々とただただファミレスで食事を済ますというよりは、よほどましような気がするが、どうだろうか?

 

もっとも、こうした行動を取れる人と取れない人がいる。また、上司と食事をするのが、やはり、嫌だという人も確かにいる。
それでも、あなたは、せっかく得意先に週に何回も行っているのだから、ざっと、どんな店が並んでいるか知っておいてもいいのではないだろうか。
得意先との会話のネタになるかもしれない。
そして、そんな好奇心といいうものは、結構サラリーマン生活では必要なものなのである。

 

そして、あなたをべつに脅かすわけではないが、サラリーマン社会では、上司と同行する際、事前に得意先周辺のお店情報をインターネットで調べている社員も結構多いのである。
そんなことを、やるか、やらないかは、あなた次第である。

 

また、私自身が聞いたエピソードを2つ紹介しておく。
1つは、ある会社のお偉いさんが、地方に出張した。社員が出迎えに来てくれた。そして、二人で昼食をとることになったらしい。
そのとき、その出迎えに来てくれた社員は、全国チェーンの店に、そのお偉いさんを案内したという話である。
地方の名物料理を期待していたお偉いさんは、出張から帰って、私に、「あのときは、まいったよ」と話してくれた。
そして、最後にこう言ったのである。「あいつ、得意先と食事を取るとき、いったい、どこに行ってるんだ?」と。

 

もう1つは、話は古くなるが、私が会社で仕事をしていると、支店長から電話があった。「おい、君の店(会社)の近くで、得意先と食事することになったんだが、なにかいい店ないか?」という電話だった。私は、すぐに、「あの店とこの店がいいですよ」と返答した。
後日、支店長席にいる女性から、なにかの拍子で、「支店長、○○さんのことを褒めていましたよ」という話を聞いた。どうやらあのときの電話の件を言っているらしかった。………

 

ことわっておくが、上司と食事をするからといって、別に高い店に行かなければいけないという話では決してない。
あなたが、普段食事をしているときと同じ値段の店でいっこうに構わない。
800円前後の店で構わない。高くても1,000円というところである。
また、先ほど、私は、上司には「こだわり」があると言ったが、その「こだわり」の意味は、どうせ同じお金を払うなら、おいしい店がいいくらいの「こだわり」である。
また、蕎麦とか、どんぶりものが好きという「こだわり」、ファミレスだけは避けたい、ごみごみしたところでは食事をしたくないくらいの「こだわり」である。
ここを難しく考えないでもらいたい。

 

以上のエピソードも含めて、なんとなくおわかりになっていただけたと思う。
余談だが、次のことも話しておきたい。
まず、得意先のすぐ近くでは食事をしない方がいい。
それは、得意先の人もやはり、そこに来る可能性が高いからだ。
2つ目は、なぜか、年を取ると、蕎麦が好きになる人が多い。
蕎麦は、無難な選択肢になるのである。あなたがよく行く得意先の近くに蕎麦屋はないか、マークしておいた方がいい。

 

 

ポイント
①上司は昼食といっても、こだわりを持つ場合が多い。
②そんな上司のこだわりを満足させると、上司との会話が弾む場合が多い。
 そして、普段、会社では聞けないような話を聞ける場合も多い。

 

 

 

 

綾小路亜也のビジネス書
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

企業で働く 営業女子が輝く35のヒント

サラリーマンの本質

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です