ルールを理解する

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「ビジネスマンの守る技術⑧」

 

あなたがまだ現在の会社に勤務して間がないとき、あるいは、現在の職場に赴任してきて間もないとき、こんなことを言っていないだろうか?
「〇〇さん、この書類どこに送るんだっけ?」
「この報告、いつまでに出すんだっけ?」
と、なにか物事を進めるたびに周りの人に質問する。
そして、今度は、ある質問をしたい場合、質問先の部署は教えてもらったものの、いったいその部署の誰に質問していいかわからない。

 

これは、致し方ない現象である。 最初は聞かなければわからないからである。
しかし、実はこのことは、致し方ないとばかり言ってはいられない現象でもある。
それは、あなたの職場の人を見ればいい。
あなたは、きっと、いつまで経っても、「この書類、どこに送ればいいんだ?」と言っている人がいるかと思えば、作った書類を手に持って一直線に管轄部署の担当者のところに向かい、話し込んでいる人がいることに気づくはずだ。

 

どちらが、仕事ができるように見えるかは、一目瞭然である。
そう、仕事ができるという定義は非常に曖昧であるが、仕事ができるように思われる人の特徴は、会社の仕組み、分掌、報告ルール、担当者の把握が極めて早いということを知ってもらいたい。
ルールの呑み込みが早いから、一直線に管轄部署に、そしてその管轄部署でも「聞くならこの人」というところに走っている。
一方、そうでないタイプの人は、上司から「いったい、誰に聞いてきたんだ?」といつも言われる。
この「いったい、誰に聞いてきたんだ?」という言葉は不信の表れである。
本当に、正しい管轄部署に行き、適切な人から聞いてきたかという確認の言葉でもある。

 

早く会社の仕組み、分掌、ルールを知るということは、当然のことながら仕事の効率に通じる。
一方、なにかやるたびに、管轄部署に迷い、相談部署に迷い、今度は担当者に迷うようでは時間のロスであり、精神的な負荷もきっとあるはずだ。
私もそのような経験を重ねてきた。
この問題に対して、あなたは「それは結局は、慣れるしかない。時間の経過とともに自然にわかるものだ」と思うかもしれない。
しかし、このロスを早く解決した方がいいに決まっている。
前向きに考えれば、ここで人に差をつけたいものである。

 

そして、実は、ここにもコツがある。
それは、会社の仕組み、ルールの呑み込みの早い人は、必ずそれを記載した文書にたどり着いているということだ。
遡って、調べ上げたという人だ。
つまり、どんな会社でも、分掌、ルールを規程した文書が存在する。そして呑み込みの早い人は、この本家本元に到達した人と言うことができる。
こんな人は、きっと、自分の机の引き出しの中に、分掌やルールを規程した文書をクリアホルダーに入れ保管しているはずだ。
だから、人にいちいち聞く必要はないのである。

 

しかし、そうでない類型の人たちは、聞く方は、「なんとなく、この部署ではないか?」と思いながら人に聞き、答える方も「なんとなく、この部署でこの人が担当しているんじゃないか」くらいの感覚で答えているのである。
これは、回り道以外のなにものでもない。所詮、勘に頼っているのだから、的外れの部署と的外れな人に会い、的外れな回答を得ているのかもしれないのである。

 

サラリーマン社会では、この原理原則に帰るということが、非常に重要である。
ある事案で悩んだら、「そもそも、この件の通達を出しているのは、どこの部署の誰なのか」まで遡り、その通達を熟読する必要がある。
前項で、「問題文をよく読み、余計なことをしない」ことを取り上げたが、サラリーマンは、問題にストレートに向かうことが何よりも重要である。
それが効率に繋がり、成果にストレートに結びつくのである。

 

そして、会社や上司はそんなあなたの姿を見ているのである。
いつまで経っても、人に確認をしているようではダメである。
また、いつまで経っても、同じ質問をしているようではダメである。
早く本家本元の文書-拠り所が記載してある文書にたどり着くことが必要である。

 

 

ポイント
①仕事のできる人の特徴は、ルールに精通していることである。
②会社の仕組み、分掌、ルールを知ることは、仕事の効率につながるばかりでなく、成果にも直結する。

 

 

 

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