問題文をよく読み、余計なことをしない

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「ビジネスマンの守る技術⑦」

 

あなたは、上司から、あなたが提出した文書の件で、「なにやってんだよ!」と、いらいらしながら言われたことがないだろうか?
あなたは、「なに、やってんだよ」と言われたことを腹立たしく思うと同時に、「それじゃあ、いったい、どうすればよかったんだよ」と思う。
そのあと、上司から、「オレが言いたかったのは、こういうことなんだ」と説明を受けるが、あなたは、「それならそうと、最初からそう言えよな」と思う。
やり直しを命じられて席に戻るが、今までにかけた労力が癪に触ってくる。

 

サラリーマン社会やビジネスの世界ではよくある話である。
まだこの例は、文書作成のやり直しで終わっただけでも幸いな方である。
それが、行動結果を報告しなければならない場合に、指示者の意に添わない行動を起こしてしまったときなどは、失われた時間はとんでもなく大きくなる。

 

サラリーマン社会は、「指示受け社会」の典型と言える。
毎日毎日、通達や文書での指示、メールでの指示、上司からの指示に基づいて回っている。
サラリーマンのすべての業務が「指示受け」であると言っても過言ではないだろう。
しかし、それにもかかわらず、この指示という問題文をよく読まないために、気が遠くなるほどの時間と労力のロスを生じていることは間違いない。

 

考えてみれば、不思議な現象である。
学生時代は答案用紙に向かう際に、あれほど問題文を食い入るように見ていたのに、なぜか、サラリーマン社会に入ると、その癖がどこかに吹っ飛んでしまっている。
毎日毎日、通達をよく読まなかったために、またメールの指示をよく読まなかったために、上司の指示の意を解さなかったために、無駄なことや余計なことをやっているのである。
これでは、忙しくて忙しくてたまらないはずだ。
特に、サラリーマン社会では、多くの人が問題文をよく読まなかったために余計なことをやっている。
会社は、「効率、効率」と言うけれど、効率以前の世界がここにある。

 

さて、ここからが、そうならないためのコツである。
無駄なことや余計なことをしないために問題文をよく読むことは言うまでもない。
結論から言うと、あなたが、「この指示は詰まる所、なにを言いたいんだ」と腑に落ちるまで、行動に移さない方がいい。
理解したようで、理解していない状況は、無駄な行動や余計な行動の元凶となる。
何度も何度も読み返したり、意を探ってみると、必ず出題者の意図がわかる瞬間が訪れる。
そして、自分の口で、「つまり、こういうことだ」と言えたならば、行動に移して構わない。

 

そうは言っても、通達やメールの文字面を見ただけでは、なかなかわからないケースもなかにはある。
そんなときは、「なぜ、このような通達やメールを出さなければならなかったのか」という背景を考えてみることだ。
つまり、背景があるから指示があるわけである。背景があるから指示を出さなければならなかったのである。
この指示の裏にある背景を考えると、指示の内容もストンと腑に落ちることが多い。
そして、それでもよくわからないときは、出題者に直接聞きにいくのである。
ここを、人に頼んではダメである。
出題者が話すニュアンスの中に答えがあるわけだから、そのニュアンスを直接聞くことがぜったいに必要である。

 

サラリーマン社会の効率は、この「問題文をよく読む」の一点にかかっていると言っても過言ではない。
会社が言う「効率、効率」は、この「問題文をよく読んで最短で最適な答えを出す」ことに比べれば、小さな話である。

 

 

ポイント
①指示者の意図が腑に落ちるまで、行動に移さない方がいい。
②指示の背景を理解すると、指示の内容がわかる場合も多い。

 

 

 

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