『レバレッジ・リーディング』

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レバレッジ・リーディング レバレッジ・リーディング
本田 直之

東洋経済新報社 2006-12-01

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本田直之氏と言えば、「レバレッジ」という言葉が出るほど、著名な著者の有名な本である。
初版は2006年であるが、今なお読み続けられているロングセラーである。

 

ちなみに、「レバレッジ」はテコであり、著者はこう説明している。
「私を含めた99%の人間は、誰が成功した人のやり方を学んで、そこに自分なりの応用を加えるのが、成功への近道だと思います。試行錯誤に時間や労力を使うのではなく、結果を出すだめに時間や労力を使うことができるようになるからです。
(略)つまり、自分の「やる気」に他人の知恵や経験というレバレッジをかければ、何十倍、いや何百倍もの結果を出すことができるというわけです」

 

要は本書は、他人の知恵や経験というレバレッジをかけるわけだから、ビジネス書を効率的かつ戦略的に考えて読まなければない。また、よりリターンを大きくするには、より多くの本を読むことが必要になる。
すなわち、ビジネス書を最初からリターンを考えた投資活動と考える、と言っている。
そうした考えの下、ビジネス書の選定から、読み方、読書後のフォローについて書かれているのが本書の中身である。
ビジネス書を読むことは、投資活動だから、つまらないと思ったらすぐに読むのをやめる、また、本の最初から最後まで丁寧に読むことはないわけである。

 

本書が長い間読み続けられている理由は、この思い切った投資活動としての割り切りが読者に衝撃的に映ったからだと思う。
確かに、私たちは、本は丁寧に読むべきだと、どこかで教わったような記憶があり、 また、本は大切に扱いなさいということを、親からも学校の先生からも教わってきたのである。

 

本書は、テーマをビジネス書の読書術に絞り込んでいるため、内容的には、今述べてきたことで完結している。
そこで、本書の中身を、私も含めた読者のみなさんの読書方法と対比することで、ちょっと深掘りしていきたい。

 

まず、本書は、「多読=投資」と考えるから、本を斜め読みどころか横読みしてしまう方法を紹介している。
つまり、必要なところを抽出して読む方法だ。
私は、この方法は、多分、多読という前提があるから、成せる技なのだと思う。そして、その方法ではやはり頭に入りにくいという人は、自分なりの方法を貫いた方がいいと思う。
しかし、私の例を参考までにいうと、本は多く読むことで、かなり速く読めることだけは確かなようだ。
実は、私は、以前は文の読み返しが多かったのである。しかし、今は、読み返すことなく先に進めるから不思議なものである。

 

次に、みなさんも必ず実施しているのは、心に留めておきたい部分にぶつかったときの対処法である。
著者は、ページの角を折っている。
実は、私もそうなのである。それは、あとで、「あの部分、どこだっけ?」といったときにすぐにページを開けるからである。
私は、付箋を貼った時期もあった。しかし、付箋自体も多くなるし、剥がれることもある、手間もかかる、そんなことから、ページの角を折る方法をとっている。

 

また、著者は、「レバレッジメモ」と称して、読んだ本のポイントをパソコンで打ちこんでメモを作成している。
そのメモを携行し、眺めつづけることで、実践に活かそうという意図である。
実は、私も、それと同じようなことをやったことがある。
たとえば、ドラッカーの『経営者の条件』や『現代の経営』を読んだあと、わたしはカードに自分が重要と思ったポイントを記入し携行していた。
今から思うと、なんで著者のようにパソコンで打たなかったのかと思うが、これはものすごい時間と労力がかかった。私の場合、会社から帰ったあとや、休日にやっていたので、特に負担感が大きかった。
非常に有効な手段だとは思うが、一般のビジネスマンは、本自体をサインペンなどで塗りまくり、教科書的存在にしてしまう方が現実的だと思う。それでもポイントをまとめたいなら、本当にポイント数を厳選した方がいいと思う。

 

ビジネス書の選定について、本書も書評を一つの判断材料にしているが、私も買おうと思った本は、Amazonの書評を見ている。
そうすると意外なことがわかったりする。たとえば、新聞などで大々的に宣伝されている本の書評数が、ほんの2-3件ということはよくある。
そんなとき、私は、本の内容<宣伝 が勝った本だと考えている。

 

最後に、一般のビジネスマンのみなさんに本を読み終えたときの私なりのとっておきの方法をお話ししたい。
本書で「レバレッジメモ」を推奨しているのは、それは、時間の経過とともに、本の記憶が薄れていくこともあるからだと思う。
そんなとき、思い切ってAmazonのカスタマーレビュー(書評)を書くのも一つの手である。
ここで、自分の読後感を書いてしまうのである。書くにあたっては、自分の頭の中で、読んだ本を整理、要約するはずであるから、自分の血となり肉となりやすいのである。
ぜひ、そんなことを試していただきたいと思っている。

 

 

 

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