『わりきりマネジメント』

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わりきりマネジメント わりきりマネジメント
俣野 成敏

扶桑社 2015-09-27

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まずこの本のサブタイトルに注目いただきたい。
この本のサブタイトルには、「最少の労力で120%の成果を生む中間管理職の仕事術」と書かれている。
そう、この本は、中間管理職向けに書かれた本であり、この「最小の労力で120%の成果を生む」ために「わりきり」が必要だと言っている。

 

そして、この本はどのように「わりきり」をつけるかということが書かれているが、そうは言っても、この「わりきり」を腹に落とし込むのはけっこう難しい。

 

そこで、この本の冒頭部分の「わりきり」についての記述を、まず紹介したい。
この本は「わりきり」をこう表現している。
「やるべき仕事の焦点を絞り、最少の労力で120%の成果を生む」
「『やらなくてはいいものはやらない』と心に決める。あるいは、優先順位に極端な差をつける」

 

そして、こうした行動をとる「わりきりマネージャー」と「忙しい、忙しい」とぼやく「やりくりマネージャー」とを対比している。
どうでしょう? これだと、この本でいう「わりきり」が少しわかってこないだろうか。

 

 

この本の中で、みなさんの参考となる箇所を掲示しておきたい。
01 わりきりマネージャーは、「効率よりも効果」優先

 

効率はスピードアップ、効果は貢献や成果、パフォーマンスといった言葉に置き換えることができる。

 

03 わりきりマネージャーは、リーダーとマネージャーの違いを知っている

 

リーダーの仕事は「夢を語ること」。マネージャーの仕事は「現実を見ること」。

 

05 わりきりマネージャーは、部下を管理しない

 

(PDCAの)PとDを管理しようとすると、部下は必ず「やらされ感」を持つ。

 

09 わりきりマネージャーは、プレイヤー時代の栄光を捨てる

 

未来志向の考えによって立つならば、人生のピークは「人生の最後」がベストではないか

 

12 わりきりマネージャーは、部下に手柄を立てさせる

 

わりきりマネージャーは、「WE発想」でものを考える。

 

「やったね、オレたち」、という「WE発想」を持つ

 

15 わりきりマネージャーは、自分の弱みを愛嬌に変える

 

できないことをできないと言い、部下に頭を下げるのが、わりきり。
これができるマネージャーは、実に仕事が楽になる。

 

16 わりきりマネージャーは、好かれる努力を排除する

 

部下を管理しようとせず、彼らの強みを生かして、パフォーマンスを最大化する。

 

17 わりきりマネージャーは、「社会」にリソースを持つ

 

「思い出話は楽しいけど、なんか合わないな」と思ったら、成長している証拠。

 

22 わりきりマネージャーは、下位2割を「認知」する

 

基本的に、わりきりマネジメントは、褒めもしないし叱りもしない。
部下の強みを発見し、そこに仕事を乗せることに集中する。

 

部下との接し方にまつわる議論は、どうしても「褒め方・叱り方」のテクニック論に終始する傾向があるが、わりきりマネジメントでは不要。

 

27 わりきりマネージャーは、自分を「クビ」にしたい

 

自分がいなくても、チームが円滑に動き続ける仕組みを作り上げること。

 

29 わりきりマネージャーは、「やる気アピール」に騙されない

 

部下のやる気を評価基準にしない

 

30 わりきりマネージャーは、「部下の機嫌とり」をしない

 

部下の気分までマネージャーがコントロールする必要は、まったくない。

 

「モチベーション」と「気分」を取り違えない

 

31 わりきりマネージャーは、「やったほうがいいリスト」を増やさない

 

わりきりは、効率のマネジメントではなく、効果のマネジメント

 

33 わりきりマネージャーは、コミュニケーションを最小限にする

 

コミュニケーションは、「効率より効果」を何よりも重んじたいテーマ

 

38 わりきりマネージャーは、飲みニケーションに期待しない

 

普段から、ガス抜きなんてしなくていい職場にしておくことが大事

 

 

どうでしたか? 率直にすごい「わりきり」だと思われるのではないでしょうか。
しかし、重要なことは、著者は最大の効果を上げる方法として『わりきり』が必要と考えていることに着目していただきたいと思います。

 

言ってみれば、「効果」を上げるためには、効果に結びつかないものは、全部捨て去るといった発想だと、私は考えています。
逆に言えば、だから効果が上がるということになります。

 

余談ですが、この『わりきりマネジメント』はなぜか拙著『サラリーマンの本質』と抱き合わせで売られています。
Amazonで拙著をクリックすると、「よく一緒に購入されている商品」としてこの『わりきりきりマネジメント』が掲載されています。

 

私は、その理由の方が大事なような気がしてなりません。
一つは、ともに「中間管理職」向けの本ということがあると思います。また、ともに「仕事術」を取り上げているということもあると思います。
そして、『わりきりマネジメント』の最後で、著者は「世の中のマネジメント本に書いていないことを届けることができた」と書いていましたが、もしその観点で拙著が選ばれているとしたら、本当にうれしく思います。

 

読まれ続けているサラリーマンの仕事術
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