『できる人の超★仕事術』

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できる人の 超★仕事術 できる人の 超★仕事術
高城 幸司

中経出版 2008-08-30

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私は「『仕事ができる人』『一流の人』って、いったいどういう人」なのかをテーマにしているので、ついついこういう本に目が行ってしまう。
私が「仕事ができる人」「一流の人」をテーマにしているのは、ちょっと変わっていて、「仕事ができる人」「一流の人」という言葉が、多くのビジネスマンにとって魔法の言葉のようなに聞こえ、しかも、その言葉が使われることにより、多くのビジネスマンが戸惑い、心の負荷になっているのではないかと考えているからである。
また、「仕事ができる人」「一流の人」の特徴を知っても、本当にそういう人になれるのかという疑問も持っている。

 

さて、その中で、この本は、私が今まで読んだ本の中で、一番「仕事ができる人」のイメージに近いことが書かれている。
それは、この本が、「仕事のできる人」になるための経過というか、ステップを書いているからである。

 

この本の目次に「仕事ができる人」のステップが書かれている。

 

第1章 仕事はまず、上から降ってくる。

第2章 付加価値をつけて打ち返す

第3章 自分から企んで仕掛ける

第4章 壁打ちする

第5章 勝ちパターンをつくる

第6章 ブレイクして波乗り状態へもっていく

 

ビジネスマン出身者の私から見ると、まさに「仕事ができる人」の生成過程が述べられているような気がする。
言葉を変えれば、いきなり「仕事ができる人」になれない。それにはステップが必要であると言っているのである。
まさにその通りだと思う。

 

この本のステップ通りに要約するならば、
すなわち、最初は、仕事というものは上から降ってくる。まずは、それをしっかりとこなすことが必要である。
次には、上から降ってきた仕事に、自分なりの付加価値(工夫と言ってもいいだろう)をつけてみる。
そして、それができるようななったら、今度は自分から企画に転じてみる。
それを、第三者の意見などを参考にして検証する
上手くいったら、勝ちバターンを分析し、自分の型を作る。
そんなことを言っていると思う。

 

そして、この本は、どんな成功も、「小さな成果の貯金」の積み上がりから始まるとしている。
また、本の終わりの方でこう述べている。
「人は誰でも最初から『できる人』であるわけがない。最初は『普通の人』であり、それどころか、『何もできない人』である。それが『できる人』に変わっていく道筋は、自分の仕事の延長線上にしかありえない。あるとき突然変異が起こり、明日から別の才能が花開くということはないのだ」(P206)

 

どうだろうか? この本は私が危惧していることに答えている。
それは、世の中、いかにも「仕事ができる人」を目指せば、それが成るようなイメージのビジネス書やセミナーは多いが、そんなことは決してないということである。
飽くまでも、今の仕事の延長線上に「仕事ができる人」が存在するということである。
この本の言葉を借りれば、「小さな成果の貯金」の積み重ねの上に存在するということである。
これを、頭の中で、「仕事ができる人」ばかり考えていると、頭が早く「仕事ができる人」になりたいと考えるから、ともすると、今の仕事がバカバカしく思えたりしてくる。ここを心配しているのである。
しかし、この本の内容どおり、今の仕事を完全にこなせない人が、一足飛びで、「仕事ができる人」になることなどないのである。

 

また、注意しなければならないことは、ちょっと仕事が上手くいくようになると、自分に妙な自信を持ったりすることである。
しかし、この状態も、他人の眼を介し、検証しなければならないということである。
その検証基準にあたるものが、この本に書かれてあるステップである。
つまり、自分が、上記ステップのどこにいるかということを考えてみる必要があるということである。
そして、自分のおおよその立ち位置がわかったならば、その立ち位置さえ、じっくり検証することが必要ということである。
この検証を、しっかりしないと、それは、自称「仕事ができる人」になってしまう。

 

実は、私は、この自称「仕事ができる人」という人を、長いビジネスマン生活の中で、本当に多く見てきた。
それは、余計なお世話かもしれないが、大変淋しいという意味で、『サラリーマンの本質』の第五議題「サラリーマンの悲劇」の中で記載した。参考にしてもらいたい。

 

 

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