『働く君に贈る25の言葉』 

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働く君に贈る25の言葉 (ポケット・シリーズ) 働く君に贈る25の言葉 (ポケット・シリーズ)
佐々木 常夫

WAVE出版 2013-05-24

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 出版業界に携わっている人は、「今の若い人には、説教じみた本は売れない」必ず言う。
しかし、この本は見事にこの言葉を克服した。
それは、1つは、甥の遼君という身内の存在を立て、身内に宛てた「手紙」という形式を採ったからである。
身内にだから許される内容が、この形式を採ったために、広く読者を対象とすることができたと考える。
またタイトルづけ、本のカバーの装丁も非常にうまいと思った。著者の経歴というものも、大きく寄与している。
それによって、著者の熱い思いが上手く伝わっている本である。

 

この本のベースは、著者自身の体験である。
著者自身が経験したこと、失敗したこと、悩んだこと、喜んだこと等を寸分漏らさず、これから社会で活躍する若い世代に贈ろうとする「熱い思い」である。
この本は、甥である遼君への「手紙」という形で展開しているが、 著者自身の振り返りも兼ねているのではないだろうか。
このベースを見落とし、「言葉」だけを受け止めても意味はないかもしれない。
その意味で、この本は若い人向けだけでなく、長くサラリーマンを経験した人にも刺さるのではないだろうか。

 

「仕事の進め方」の上でも、非常に参考になることが書かれている。
本中のadvice 07で

「ただ、仕事がうまくいかないからといって、『能力がない』と考えるのは間違いです。 うまくいかないのは、『能力』ではなくて『仕事のやり方』の問題だからです。」

 

とある。
これは、多くのサラリーマンが誤解している部分である。
まさに、実務経験者ならではの記述である。
余談だが、拙著『サラリーマンの本質 』の出発点となっている部分である。
サラリーマン社会は「仕事のやり方」に大きな比重がかかっているのである。

 

また、advice 10のタイトルは、「すぐに走り出してはいけない。まず考えなさい」となっている。
この部分もサラリーマンが業務を行う際、重要である。
ここも拙著第二議題の中の「問題文をよく読む」と同趣旨であり、参考にしてもらいたい。

 

 

 

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