『一流に見える服装術』

一流に見える服装術 センスに関係なく「最適な服」が選べるスーツスタイルの教科書 一流に見える服装術 センスに関係なく「最適な服」が選べるスーツスタイルの教科書

たかぎ こういち

日本実業出版社 2018-03-08

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「女性による社内の評価が、実績より見た目で変わったのは驚きを越えて理不尽だ」と、服装を変えた金融機関に勤めるMさんは述べている。

 

この感想はMさんだけではない。著者からアドバイスを受けたビジネスマンは、みんな、「服装を変えると、まず女性社員の対応が変わった。以前より協力的になり根回しがしやすくなった。その結果、業務の効率が上がった」と言っている。
「そんなバカな!」と思えるが、ありそうな話だ。
我々男性陣も、女性の服装をけっこう見ている。仲間内で「Aさん変わったよな。仕事も落ち着いてきた」と服装を見て判断していることが多いからだ。

 

 

この本は、服装について、ありそうでなかった盲点を突いている。
いままでビジネスマナーの本などには、かならずスーツなどの模範例の写真がドーンと掲載されていた。
だが、そんな商品の価格を見て「それだけカネを出せば、いいものになるのは当たり前だろ!」と叫びたくなった。
つまり、いままでの服装の紹介は、いきなり「結果」が示されていたのだ。
紹介者の主観も強かった。しかし、肝心かなめのフォーマル度などはよくわからなかったのである。

 

 

こんな状況を、著者は「ビジネススタイルの基本を体系的かつロジカルにわかりやすく書かれた入門書がなかった」と述べている。
服装は選択の問題なのだ。
どんなときに、どんな服を着ればいいか、すなわち「T(Time)」「P(place)」「O(occasion)」の問題であり、そのポイントはフォーマル度にある。
また、服選びに欠かせない基本は、「S(サイズ・シルエット)」「F(ファブリック)」「C(カラー)」であり、両者を合わせて、著者は「6ポインユ・メソッド」と呼んでいる。

 

たとえば、チェスターコート、ポロコート、ステンカラーコート、トレンチコート、ピーコートの「フォーマル度」を高い順から言えるだろうか?
ピーコートはフォーマル度が低そうだと思う。トレンチコートはイギリス陸軍が使用していたことが頭に浮かぶ。だが、あとは曖昧だ。
正解は、ポロコート>チェスターコート>ステンカラーコート・トレンチコート>ピーコート の順である。

 

 

この本で、一番参考になったのは、「体系別の服の選び方」だ。
[ポッチャリ体型]は「オーバル型」、[やせ型]は「I字型」、[ガッチリ型]は「ボックス型」、[背が低い体型]は「V字型」にまとめる。
この「オーバル型」「I字型」「ボックス型」「V字型」の図形をイメージしてもらいたい。
周りの人の服装を見て、「ちょっと……」と思う人は、その人の服装が、かならず、いま述べた4つの図形に収まっていない。
ここに大きなポイントがある。

 

 

服装は、独りよがりになることも多い。
この本は、服装についての名言・格言を紹介しながら進んでいるので読みやすい。
ブランド物を着込んで自己満足している人が、そのブランドを作った人の言葉を聞いて、耳が痛くなることもあると思う。

 

「エレガンスとは、目立つことではなく記憶に残ることだ」(ジョルジオ・アルマーニ)

「下品な服装は服だけが目につき、上品な服装は人物を引き立てる」(ココ・シャネル)

「上品さとは飾らないこと」(クリストバル・バレンシアガ)

「お洒落のポイントは服自体よりもむしろ、着こなし方にある」(オノレ・ド・バルザック)フランスの小説家

「ネクタイは、それを締めている人よりも一歩先に部屋に入ってくる」(サー・ハーディ・エイミス)イギリスの有名テーラー

「表面を作るということは内部を改良する一種の方法である」(夏目漱石)

 

 

ちなみに、日本で最初に洋服の着方を図式入りで説明した人は福沢諭吉だ。この本に書いてあった。

 

 

目次

第1章 一流は「身だしなみで人生が変わること」を知っている

第2章 一流は「その場に最適な服装」を着こなす

第3章 一流は「自分の体型に合った服」を身につけている

第4章 一流は「アイテムを相手目線」で選ぶ

第5章 最少の投資で最大の効果を得る「これだけワードローブ」

第6章 「これをやったらアウト!」な着こなしNG例

 

 

 

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2018年5月3日