注目記事紹介「最新の名刺・席次のマナー」

PRESIDENT (プレジデント) 2016年5/2号 金持ち父さんの『マナー』入門」から

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ビジネスマナーの定番となっている「名刺・席次のマナー」が変わっているという記事が掲載されています。
私は、ビジネスマナーは時代と共に変わっているのではないかという思いで『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』を書いたので、この記事が目に飛び込んできた。

 

ビジネスマナー講師篠原あかね氏によると

① 名刺交換は従来、訪ねたほうが先に名刺を差し出して、訪問を受けたほうが受け取り、その後、自分の名刺を渡すという流れで行っていたが、現在では、「同時交換」が主流になっているという。

 

すなわち、訪ねたほうが名乗り、受けたほうが名乗り、互いに挨拶してから、同時に名刺を渡す、という順序になっている。

 

また、渡す名刺は、相手持っている名刺入れの上に置くようにする。

 

② 名刺を複数枚渡す必要があるときは、スムーズに進行させるために、あらかじめ自分の名刺入れの下に、次に渡す名刺を準備しておく。

 

受け取った相手の名刺は、名刺入れのふたに挟み、次の相手と名刺交換する。

 

③ 応接室での席次については、長ソファーに座る場合、真ん中に身分が一番上の人が座るというのが、かっての考え方。現在では、これが奥の席になっている。

 

篠原氏は、その理由を、案内されて室内にいる際、身分が上の方から入室することが多いから、それが一番スムーズだという。

 

 

<解説>
① 名刺交換は、従来は、「先手必勝」といって、訪問したときや、お客さまを迎えたとき、とにかくお客さまより先に名刺を渡すように、ビジネスマナーの本に書かれていた。

 

しかし、私も、これでは、初対面の場があまりにも型にはまりすぎており、ギスギス感もぬぐえないと思う。
また、どちらかと言えば、こんな「先手必勝」の名刺の渡し方は、セールスの人が、見込み先を訪問し、「とにかく自分が誰かを知ってもらう」という渡し方に近いとも思う。

 

私は、お互いの挨拶が終わり、「それでは、名刺交換しましょう」といった雰囲気を共有することが、とても大事だと思っている。
そして、そんな名刺交換を終えたあとの話も、スムーズに進むのではないかと思う。

 

私は、ビジネスの場面では、そんな「間合い」がとても重要だと思うのである。

 

② 複数の人に名刺を渡す際の準備は、実は、私は記事に書こうと思っていた。
それは、複数の人と名刺交換する際に、そのたびに名刺入れから名刺を取り出す人がたしかにいるからである。
そうすると、名刺交換はスムーズに進まず、一大行事となってしまう。

 

私は、ビジネスマナーは相手の礼を尽くすことも重要だが、スムーズに物事を進めることも軸になっていると思う。

 

③ 席次の問題は、篠原氏が理由としていることに着目してもらいたい。

 

たしかに、篠原氏が言うように、応接室に一番上の人から入室するにもかかわらず、その順序に座らないということは、動きとしておかしいのである。

 

私は、篠原氏のように考えることは、ビジネスの現場では、ものすごく大事だと思う。
私は拙著『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』で、「上司と一緒にタクシーを拾う場合、座る席はどこか?」を書いた。私が書いたことは、篠原氏の考え方に近いと思っている。

 

私は篠原氏の説に共感を覚えるが、しかし、ビジネスの現場で行われている席次は、一番上の人が真ん中に座る率と奥に座る率は半々である。

 

それは、迎える側が、やはり一番上の人を真ん中の席に案内することがあるからである。
また、ビジネスの世界では、応接室の構造や、向かい側の肘掛け椅子などの位置の関係などから、真ん中に座った方が収まりがつく場合もあるからである。

 

 

さて、私は、ビジネスマナーは、型を知ることはもちろん重要だと思っている。
しかし、実際にビジネスマナーで迷うときは、たいがい型にあてはまらないときである。
「あれ? どこか、ビジネスマナーの本に書かれている雰囲気と違う」と感じるときである。

 

私は、そんなときは、そんなみなさんの感じ方を大事にしてもらいたいと思っている。
そして、みなさんが違和感を覚えない道を選択したならば、ほとんど正解に近い形になっている。

 

名刺交換の場合もそうである。
相手によっては、まず、みなさんの名刺を受け取ることを待っているような雰囲気を感じさせる人もいる。
そんなときは、みなさんは、そんな雰囲気を大事にし、先に名刺を渡してもらいたい。

 

ビジネスマナーは「型」で覚えると、応用が利かない。
みなさんの頭で考えると、応用が利き、どんな場合も対応できると思うのである。

 

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

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注目記事紹介 「雑すぎても丁寧すぎてもマナー違反」

みなさんが、ビジネスマナーについて不思議に思っていることに対して、答えのような記事がありましたので紹介します。
キーフレーズは、「雑すぎても丁寧過ぎてもマナー違反」です。

 

PRESIDENT 2015.05.04号『できる人の「マナー」大全』から

 

1.「部長300人、私なら取引停止!無礼者ランキング」
嶋 基裕 アイランド・ブレイン代表取締役社長の記事より

 

「マナーの真の難しさは、求められるレベルがケース・バイ・ケースで変化するということ。つまり、一口に『マナー』といっても、その意味するところは場面によってまったく違い、マナー本を読んで基本を徹底することが正解ではないということです。挨拶、名刺交換にはじまって、商談の進め方、話し方、会計の支払い方までも含めてマナーです。その振る舞いは、雑すぎても丁寧すぎてもマナー違反。
(略)私は営業のプロを企業に送り出す立場として、自社の社員には『その場のあるべき姿』を瞬時に読み取り実践できる、マナーの達人になってもらいたいと思っています」

 

2.「マナー講師匿名座談会」より
「CA(注 キャビンアテンダント)って……マナーと関係ないですよね。CAをことさらありがたがる日本人の「CA信仰」につけこんでいるだけのイメージ戦略というか。だって、本当にバリバリCAとして働いた人って、デスクワークをした経験なんかないですよ。だから、名刺交換をしたことないし、電話だってまともに取ったことがないはず。そんな人が「CAの経験を活かして……」とか言っているのを聞くと、違和感を覚えます」
「私の知る限り、マナー講師の教科書的なものって、20年以上ほとんど変わってないんですよ。パソコンが普及して、スマホになって、時代はこんなに変わっているのに、そういう実態に全然追いついてないってことですよね。『お辞儀は45度』なんて教えられても、自分だって普段はそんなに深く頭を下げてないし、企業によってはフランクな電話応対のほうがいいケースもあるし。ケースバイケースで『適切なマナー』なんて変わるのに、そういう現実は教えられないジレンマをずっと抱えています」

 

どうでしょうか? この2つの記事は、次のことを言っているように思います。
ビジネスマナーは、「いつも杓子定規のようなことを言っているが、ケースバイケースによって異なるんじゃないか」と言っているのだと思います。
そして、「それにしてもビジネスマナーは、長い間ずーっと変わらないでいる。それはやはり、おかしい」と言っているのだと思います。
また、その意見の奥には、「ビジネスマナーの研修を行っている人は、本当に一般のビジネスパーソンのようなビジネス経験があるの?」と言っているのだと思います。

 

CAの件は、「そんなこと言っちゃって、大丈夫なの?」と心配になりますが、この二つの記事が言っていることは、私も含めてみなさんが常々感じていることだと思います。
私は、この記事の中でも、嶋氏の「その振る舞いは、雑すぎても丁寧すぎてもマナー違反」と言っていることが、すごく核心を突いているように思います。

 

たとえば、ビジネスマナーの本では、記事にあるような上体を45度傾けるお辞儀の他に、感謝の気持ちを表すときは90度傾けろと書いてあります。
また、私はビジネスマナーのセミナーに参加したことはないですが、実施した研修内容の写真を見ると、講師が受講者の背中を、「もっと傾けろ」と押しているような写真をよく見かけます。(それが姿勢をよくさせるためのものならば、まだいいと思いますが……)

 

しかし、ビジネスマナーは、ビジネスマナーを受ける側の視点が重要に思えてならないのです。
確かに、深いお辞儀は礼を尽くしたということにはなるでしょう。しかし、違和感を持たれることも現実だと思います。
これが、新入社員だと、多分、受け手は、「あっ、ビジネスマナー研修を受けてきたばかりなんだ」と思いますが、私は、新入社員時代を卒業した人にはおすすめしません。
もし、得意先への訪問、お辞儀、辞去をビジネスマナー本通りに実施したならば、きっとその得意先では、「あっ、またあの人が来た!」と話題になると思います。
私は、ビジネスマナーというものは、一連の行動の中で、まさに「雑すぎず丁寧すぎず」、つまり、さりげなくやることが一番いいのではと思っています。

 

みなさんも、役職が付いた人に会う機会があると思います。
その人たちは、ビジネスマナーの本に書かれてあるような振舞いをしていますか? お辞儀をしていますか?
別に偉い人が正しいという意味ではありませんが、ここに解があるような気がしてなりません。
それにしても、なせ、ビジネスマナーは何十年もの間変わらないのか、不思議でたまりませんが、その理由がわかったら、ぜひ教えていただきたいと思っています。

 

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