いま、外資系コンサルが書いた本を読みたいと思うか?

外資系コンサルが書いた本は、論理的思考を身につけるうえで、役立つことは間違いない。
ビジネスマンやビジネスウーマンはそのことを十分にわかっているが、「いま、読みたいか?」と聞かれれば、多くの人は「NO」と答えるのではないだろうか。
これが、あれほど隆盛をきわめた外資系コンサルの本が衰退してしまった原因だと思う。

 

 

このことは、時代の流れと関係がある。
外資系コンサルの本は2010年~2012年頃がピークだったように思うが、そのときは、「できる人」とタイトルがついた本も盛んに出版されていた。
この時代は、上昇志向が強いビジネスマンやビジネスウーマンは「できる人」をめざしていた。
「できる人」への最たる道が、外資系コンサルが書いた本だったのだ。

 

 

しかし、いまの時代、ビジネスマンやビジネスウーマンは、より現実的な「結果」を求めている。
「できる人」も重要だが、出世や昇進といった「結果」がほしいのだ。
現実の「結果」を考えたとき、ビジネスマンやビジネスウーマンは「できる人」は必ずしも、昇進や出世に結びつくわけではないことを、実際の組織のなかで知った。
パワハラなどの問題も影響したかもしれない。
このビジネスマンやビジネスウーマンの認識が、「できる人」とタイトルがついた本、外資系コンサルが書いた本を減らしたのだ。

 

 

考えてみれば、外資系コンサルが書いた本は、元々、一般のビジネスマンやビジネスウーマン向けではなかったのかもしれない。
外資系コンサルが書いた本には、「外資系コンサルの世界では……」といった常套句があった。
外資系コンサルの本が売れていた時代には、その上から目線の言葉にも魅力があった。洗練された頭脳集団を彷彿させた。
しかし、この常套句こそ、外資系コンサルが書いた本の性格を物語っていた。
この言葉が示すように、本に書かれていたことは、まさに外資系コンサルの世界で通用する考え方、行動が示されていた。
もちろん、外資系コンサルに近い環境にいる人、あるいは企画部門などに所属している人には、役立ったに違いない。
しかし、一般のビジネスマンやビジネスウーマンにとっては、やはり違った世界の話だった。
これらの本には、一般のビジネスマンやビジネスウーマンにも当てはまるように、提案が書かれていたが、その提案の多くは、一般感覚からすれば、突飛で無理があった。
また、一般のビジネスマンやビジネスウーマンへ演繹を図った部分は、ガクンと内容が落ちた。
外資系コンサルが書いた本は、時代の変化と元々の性格から、私たちの前から姿を消したのだ。

 

 

外資系コンサルが書いた本と同じ憂き目となった本もある。
外資系企業での経験を謳った本だ。
かつて、本に「元外資系〇〇部長」などと書かれていると、読者は「どこが違うのか」と飛びついた。
外資系企業と書かれていただけで、「差別化」になった。
ブログでも、「外資系企業」勤務がブランド化され、アクセスを集めた。
しかし、そんな外資系企業経験を謳ったブログも、いつの間にか消えていった。
読者は、「そんなことは、自分たちだけで、自分たちの世界で思う存分言ってください」と冷めてしまったのだ。
外資系企業の話も、一般のビジネスマンやビジネスウーマンとは違う世界の話であることに、読者は気づいた。

 

 

より「結果」を求めるビジネスマンやビジネスウーマンが向かった先は、意外なところだった。
マナー講師などが書いた「気づかい」「気くばり」の本に「結果」を求めにいった。
「気づかい」「気くばり」と「結果」とは、一見、関係がないように思える。
しかし、これらの本には、驚くことに、「結果」が書かれている。
「出世」という言葉も頻繁に出てくる。
いま、ビジネスマンやビジネスウーマンは、「結果」を求めるならば、「気づかい」「気くばり」が現実的手段だと考えているのだ。
それは、出世、昇進を考えたとき、たしかに的を射ている。

 

本は、読みたいから、読むものである。
そこには、時代のニーズがある。

綾小路亜也

 

 

 

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