『浅草のおかあさん』の舞台㉕勝手口文化

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勝手口文化

 

「勝手口」から、さかな屋さん、酒屋さんなどが注文を取りに来た。

 

注目すべきは、この勝手口から出入りする人が、浅草では、一番知識を持っている人だったということである。

 

 

浅草の人たちがものすごく知識を持っているのは、この勝手口文化のおかげだが、裏を返せば、浅草の人の知識は耳で聞いたことがベースになっている。

 

だから、浅草の人たちは落語家の話などを無条件に信じてしまうし、そこで得た知識まで披露してしまう。テレビの水戸黄門に出てくる悪役を心底、憎んでいる姿と同じである。

 

だが、私は、それはそれでいいんじゃないかと思っている。浅草の人の知識交流はとても楽しく思えるし、日常に溶け込んでいる。

 

 

世の中には、よく知識を内にため込んで、ここぞというときに披露し、人から尊敬を集めようとする人がいるが、そんな陰湿な知識より、浅草の人の知識の方が、明るく、楽しく、テンポがある。

 

それに、いくら難しい顔をして知識をため込んだとしても、その知識があっているかどうかなど、本当のところわからないと思うのだ。

 

 

 

 

近日発売の
『浅草のおかあさん』第25話 勝手口文化  から

 

 

 

『浅草のおかあさん』目次
『浅草のおかあさん』の舞台を訪ねて(画像)

 

 

 

御用聞きの人は、勝手口から勝手口を回った。

 

 

 

 

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