『浅草のおかあさん』の舞台㉔浅草の亭主たちの行動

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やっぱり、かあちゃんがいい!

 

浅草の男たちは、かあちゃんのことが、よくて、よくてたまらず、かあちゃんにへばりついて離れない。

 

 

女房がちょっと着替えでもしていると、どこから臭いをかぎつけたのか、「おい、どこに出かけるんだ?」と不機嫌そうに顔を覗かせる。
女房が、「ちょっと、そこまで」と答えると、今度は、「いつ、帰ってくるんだ?」と聞く。もう、うるさくて仕方がない。

 

ときには、女房から「夕飯はテーブルに乗せておきましたよ。好きなときに食べてくださいね」と言われることがある。
だが、亭主たちは、夕飯どきになっても、おかずの上にかかった新聞紙をはがす気にもなれず、犬のお預けのように、女房が帰るまでじっとテーブルの前に座っている。
女房が傍にいないと、何を食べても味などしないことを知っているからだ。

 

 

同業者の寄り合いなどで、上野広小路にあるとんかつ「井泉」のかつサンドなどをおみやげに持たされることがある。
浅草の亭主たちは、かつサンドを手に取った瞬間から、かあちゃんに食べさせたくて小走りに家路を急ぐ。

 

 

浅草の亭主たちは、詰まる所、家でかあちゃんと一緒に、テレビの前でミカンをむいていたり、かりんとうやせんべいをかじっているときが一番幸せなのである。

 

 

 

 

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『浅草のおかあさん』目次
『浅草のおかあさん』の舞台を訪ねて(画像)

 

 

 

浅草の亭主は寄り合いで井泉のとんかつサンドを手みやげにもらうと、女房にに食べさせたくて、いそいそと家に帰った。写真は上野広小路にある井泉本店

 

 

 

 

2018年1月4日